英語論文の構成 ー英語論文の書き方ー

私自身帰国子女ではありませんし、英語がペラペラということももちろんありませんが、英語を書くこと、特に研究論文のwritingにはそこそこ自信があります。若い大学院生・研究者の皆さんには役に立つ記事も書けるだろうということで、英語論文を書く上で私が大事だと思うこと、参考になりそうなことをまとめています。

本記事では英語論文の基本構成について説明します。

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英語論文の構成要素

英語論文には一般的に、タイトル、アブストラクト、イントロダクション、方法(実験)、結果、謝辞、引用文献によって構成されています。それぞれの役割、書き始める際の考え方などについて説明します。

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タイトル

当然ですが、論文にはタイトルが必要です。世の研究者が論文を検索する際、まずはタイトルを見てその論文を読むかどうか決めると言われていますので、どのようなタイトルをつけるかは非常に重要です。

タイトルを付けるポイント

タイトルを考える上では以下の2つがポイントになると思います。

興味をそそる

タイトルを見ていかにもデータを並べただけのつまらない内容だな、と思われてしまえば積極的に読んではもらえないでしょう。

研究の中身が分かる

いくら読者の関心を引きたいと言っても、タイトルから内容が全く想像できない内容では逆に敬遠されてしまいます。何と言っても科学論文ですから。タイトルの中には具体的な内容を示唆する言葉が2つは使われているでしょう。例えば以下のような項目です。

  • どんな物質を扱っているのか
  • どんな手法を使っているか
  • どんな物性を調べているか

タイトルを考えるタイミング

基本的に、タイトルは投稿直前までは確定させない項目かと思います。ただし、タイトルを付けることは自分がどのような論文を書こうとしているかの意識づけになることですので、仮タイトルを最初に付ける方が論文が書きやすいと思います。

アブストラクト

アブストラクトは論文の要約です。イントロダクション、結果、結論を短めにまとめた内容になるかと思います。たいていの場合文字数の上限が出版社から指定されています。

アブストラクトは論文内容の要約ですので、一番最後に考えることになると思います。

イントロダクション

研究の背景を書く場所です。

注意しておきたいのは、論文のイントロダクションはあなたの研究分野一般の背景を語る項目ではありません。あなたの論文の内容に即した背景を書く項目です。ここを間違えると良いイントロダクションが書けないので気を付けましょう。

基本的な構成は

  • 一般的な研究の背景
  • 自分の研究内容につながる研究背景
  • 研究目的と論文で行った内容
  • (あまり具体的ではない)結論

の4つになるかと思います。

最初に一般的な背景を書いて、次に自分の研究内容につながる背景を書くことは基本的に学会発表と同じです。

研究背景で研究課題を明らかにしたら研究目的と具体的な実験(計算)内容を書きます。

そして、最後に論文の結果・結論を書きます。少し違和感があるかもしれませんが、イントロの最後に結論を書くことは一般的かと思います(分野にもよるでしょうか?)。

私が昔英語論文の授業で習ったのは、結論はアブストラクトとイントロダクションの最後、論文の最後の3か所同じことを書くということです。

ただし、そうはいってもあまりにも具体的に書いてしまうと興ざめですので、少し抽象的に書く方がよいと思います。

例えば、

価数が2価から3価に変化していることが重要であることが分かった。

ではなく

価数の変化が重要であることが分かった。

というような少し抽象化をするのがよいと思います。

方法・実験

実験で具体的に行った作業や、理論計算で採用した計算手法などの説明をする部分です。基本的に形式が決まっている部分ですので、自分と似たような研究を行っている論文を参考にして書くとよいでしょう。

方法・実験については方法・実験項にしか書いてはいけないと思われがちですが、結果・考察の流れに必要であればそちらにも書き加えても構いません。

例えば、ある実験結果から***であることが示唆されたので、++++の実験を行ったというような流れは結果・考察項に書き加えた方が分かりやすいでしょう。

この方法・実験の項目が最も書きやすい部分でもあるので、論文を書く練習として書き始めるのもいいと思います。

結果・考察

実験や計算結果の図面を用いて自分の研究の主張を明らかにする項です。

研究者のオリジナリティが最も発揮される箇所ですので、一般化は難しいですが、基本的な構成は以下のようになると思います。

  • 図の説明(Figure 1 shows —-)
  • 図から客観的に示している結果の説明
  • 結果を元に主張できる結論

結果と結論については一つの図面から複数言えることもあります。以下の記事でもこの構成について説明しています。

謝辞

共同研究者として名前を載せるほどではないが、論文に貢献してくれた人への謝辞を書いたり、研究で用いた研究費の出し手、使った共通機器の管理者への謝辞を書く場所です。

科研費や共通機器などについては、謝辞に盛り込むことを求めて(お願いして)いる場合もありますので、注意してください。また、謝辞に使う言葉(科研費や共通機器センターの名前など)をサイト内に用意してくれていることも多いですので、チェックしておきましょう。

引用文献

論文内で引用した論文のリストを記載する場所です。論文誌によって論文リストの書き方の形式があるのでそれに従いましょう。文献管理ソフトによってはその論文誌の形式に沿ったリストを書き出してくれるものもあります。

まとめ

本記事では英語論文全体の流れと大まかな書き方について説明しました。より細かな項目については別記事で扱いますので、そちらを参考にしてください。

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