大学院生としての生活から現在の教員生活まで、いくつかの研究室で研究を行ってきましたが、その経験を元に若い皆さんの悩みの解決ができればいいなと思っています。
今回は指導教員同士(教授と助教)などの意見が対立した場合にどうすればいいか考えてみます。

指導教員の意見が対立する場合
指導教員同士、例えば教授と助教の意見が対立することは、ごく普通にあります。学生の皆さんからすると「勘弁してくれ」という話かもしれません。
従うべき方向は明らか
ですが、まず、どちらの意見を受け入れるかは明らかです。教授の意見に従いましょう。これはどうしようもありません。どちらが正しいかの判断をする必要はありません。
フォローはしておく
言うまでもないかもしれませんが、助教や准教授など、意見を受け入れなかった側にも軽いフォローはしておいた方が無難です。まともな人であれば、教授の意見を無視することができないことぐらいわかるはずですが、やはり人の子です。「**先生の意見ももっともだと思いますが、教授がああいっているので****の実験を優先します。」ぐらいのことは言っておいた方がいいでしょう。
偉い人の意見が間違っているとき
ただ、一番の問題は、教授の意見が間違っている場合もあることです。教授一人の研究室なら事情も違いますが、助教が何人もいる、准教授もいるというような研究室の場合、研究の実際を教授があまり把握していないために指摘が的外れであることもよくあります。優秀な教授であれば、本人が把握できていないことがあることを理解したうえで、大局的な観点からのアドバイスをしてくれますが、そのような人ばかりではありません。
知識の問題である場合には間違っていることをやんわりと指摘すればいいと思いますが、実験の方針などの場合には簡単には否定できないでしょう。
従うふりをするのも手
ディスカッションの場で教授の意見を否定してもおそらく結論が出ないでしょう。意見に従って実験や計算を進めるべきだと思います。
ただ、ここで重要なのは言われたことしかやってはいけないわけではないということです。危険がない通常の実験であれば、自分や別の指導教員の意見を元にした別の実験・計算を同時に行うことも可能です。
仕事が遅くならない?
同時に二つの実験・計算を進めれば、進捗が遅くなるのではないかと心配する人でしょう。もちろん遅くなります。ですが、うまくいかない実験・計算を進めることで、あなたの評価が高まるでしょうか?結局研究は結果が全てです。
もし、教授の意見よりも有望なアイデアがあるならば、教授の機嫌を損なわない程度に意見に従いながら、有望なアイデアの研究を進めていった方が結果も出ますし、あなたの評価も高まるでしょう。
ただし、単に自分の意見に固執しているだけなのかどうか、自分自身で客観的に判断してみることは忘れないようにしてください。
まとめ
研究室において、うまくいきそうもない研究をやらされることは決して珍しくありません。不快な気持ちになるかもしれませんし、モチベーションも下がるでしょう。ですが、研究室のトップに逆らってもよいことはありませんし、何より言われたことだけしかやってはいけないわけではありません。安全に配慮が必要な場合には別ですが、そうでなければ研究量を増やして批判されることはないはずです。


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