研究関連の様々な英会話に対応
概要
著者の廣岡慶彦氏は15年に渡ってアメリカで研究をしてきた人で、数多くの英語論文、研究英語に関する著作を書かれています。私もこの本と研究社の「英語科学論文の書き方と国際会議でのプレゼン」を持っています。
この本はよくあるような学会発表時の定型分だけでなく、座長をする際のセリフ、国際学会での受付での会話、共同研究などで訪問する際の英会話など、一種のビジネス英会話の本になっています。
本の構成
さまざまな状況での英会話を扱っているので、目次を記載した方が早いと思いました。以下に記します。確かに研究関連の内容ですが、英会話の本にも出てきそうな項目もあることがわかると思います。
- 国際会議に出席する
- 学会発表の基礎と質疑応答
- 会議などで座長を務める
- 受け入れ機関を初めて訪問する
- 実験に参加する
- 講義・セミナーを行う
- 文献の取り寄せ・情報交換
- 電話をかける・受けるシーン
- 留学先のホストや同僚との付き合い
- 帰国の挨拶をする
書評
研究生活も長くなってくると、ただ学会で発表するだけではなく英語でコミュニケーションを取らなければならなくなることも多いです。そのような際にこの本は便利なのですが、その分、学会発表時の使える英語表現の紹介がどうしても薄くなっています。全体で150ページ弱ほどの本ですが、学会発表時に使える英語の解説は30ページほどです。初めての国際学会発表があるから買ってみるという類の本ではないかと思います。
ただ、学会発表英語の本は1冊ではなく何冊か持っていた方がいいと私は思っています。私は教科書マニアなので、何冊も持っていますが、英語論文の書き方の書籍は信頼できる本が1冊あればよいのではないかと思います。一方で、会話表現については、本によって違う表現を紹介していることも多く、複数持っていることで表現の幅が広がると私は思っています。どうしても毎回(あるいは毎スライド)同じ英語を話し続けることになってしまいますからね。
2冊目以降という意味では、この本は様々なシチュエーションの英語を教えてくれるので、持っていてよい本だと思います。



コメント