これは研究分野にも依るようですが、学会発表や論文発表に耐えうるグラフ図面を作成するためには専用のグラフソフトを使うことが一般的です。私はIgorというグラフソフトを愛用しています。ものすごく高度な使い方をしているわけではありませんが、単にグラフを作成するだけでなく、解析の自動化をするマクロの作成など、データの解析に利用しています。
本ブログでもIgorの使い方を紹介しようと思っていますが、まず本記事ではIgorとはどのようなソフトか紹介しようと思います。Wavematrics Igor
Igorって何?
Igorとはグラフ作成を主たる目的としたソフトウェアのことです。私が今使っているのはIgor Pro 6.37で、少し古いバージョンです。現行バージョンはIgor Pro8になります。
国内ではHulinksという会社が代理店をやっており、英語版、日本語版それぞれの販売をしています。
何ができるの?
当然ながら、様々な種類のグラフを作成することができます。
また、解析機能も豊富で、デフォルトで様々な解析ができる他、Igor用の解析マクロを配布している親切な人がいたりもします。このマクロ機能もIgorの魅力の一つです。
同じようなマクロ機能は、例えば別のグラフソフトOriginにも似たような機能が存在しますが、私個人はOriginのマクロ(のような)機能を利用しているという人に会ったことがありません。一方で、Igorのマクロについては特に解析が重要となる分野ではよく使われています。
どこがいいの?
グラフの見た目がそれっぽくなる
Igorに限った話ではありませんが、グラフソフトを用いると図面の見た目が「それっぽく」なります。
学会発表や学生の研究報告などで、見た目がいかにも「エクセルで作りました」という図面が出てきてげんなりすることがあります。
科学研究において図面は、自分の研究の成果を伝える最も大事な要素です。ここに力を入れずに研究内容が正当に評価されるはずがありません。Igorを用いることである程度簡単に「論文に載っているような」図面(グラフ)を比較的簡単に作成することができます。
マクロが使える
Igorで行える作業は「マクロ」と言われる一種のプログラミングによって操作することが可能で、解析が重要視される分野においては、特定の研究者が作ったマクロが業界に出回っていることも珍しくありません。
何も複雑なマクロを作らなくても、自分の研究の解析で使う操作をマクロ化しておき、作業を効率化することも出来ます。やり始めると止まらなくなり、研究そっちのけでマクロを作り続けるというアホな時間の使い方をしてしまうこともあります。
まとめ
本記事ではIgorというポピュラーなグラフ作成ソフトの紹介をしました。今後Igorの基本的な使い方から便利な利用法まで紹介していく予定です。
コメント